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アンケートで募集した「断捨離して後悔した話」まとめ。最後は、本を捨てて後悔したエピソードです。

特に収集癖がない人でも、コレクションしがちなのが本や漫画ですね。

いつの間にか本棚がぎゅうぎゅうになって手前のスペースに横に重ねられていたり、ベッドの頭や部屋の隅に山と積まれていたり。

量が多くて重たいので、断捨離するとスッキリしそうなアイテムでもあります。

今日は、本を処分した後になってスッキリしたかと思いきや、もやもやと残念な気持ちが残ってしまったみなさんの体験談をご紹介します。

私も何度もまとまった量の本を処分してきましたので、とても共感できる内容でした。

あとで読み返したい本を捨てずに保管しておく方法についても書いています。

本を捨てて後悔したエピソード

 

本を断捨離したものの、あとで捨てなければよかったと感じたみなさんのエピソードをご紹介します。

  • それを捨てたあと、どんなふうに後悔したのですか?
  • 次は後悔しないために、これからはどうしたいと思いますか?

 

ということについて、アンケートに答えていただきました。

(40代)

本のリストを作るようにした

ビジネス本や自己啓発本を断捨離て後悔しました。前職を転職した際にリセットするつもりで売却しましたが、あの本を読み返したいと思い出すが探すと見つからないということが何度かあったためです。

 

今は何を断捨離したかわかるように(例えば本ならタイトル)記録するようにしています。

 

(アラフォーです)

独身時代に買ったマンガ本

100冊くらいありました。子育てが少し落ち着いてたときに、もう一度読みたい!となったんです。でも結婚したときに引越しして捨ててしまったのでもうない。古本屋で再度購入しました。

 

本はかさばるけど、また読むかもしれないと思って、それ以来は捨てずに置いておくことにしました。

 

(49歳 女性)

好きだった本を200冊以上です

宮尾登美子さん、松本清張さん、水上勉さんなど昭和を代表する作家の本が、ハードカバーで、ほぼ全作そろっていたのですが、引っ越しにあたってネットオークションで全て処分しました。全部で200冊以上はあったと思います。

もう読まないと思って断捨離しましたが、急に読み返したくなる時がある事と、初版本で書籍的にも価値がある物だったと思いますので取っておけば良かったと後悔しています。

引っ越しが終わって落ち着き、少し時間ができた時に改めて後悔しました。人気作品は、古本屋にも、全くないので、もう手に入らないと思うと効果が倍増します。

 

要らないと思う物でも、取り敢えず取っておきましょう。捨てる事は、いつでもできます。

 

(20代後半女性)

コミック本などを売るのが早すぎた?

読み終わって読まなくなった本、繰り返し読みたいと思うことがなかったコミック本を売りました。
コミック本は、売ったあとに原作のアニメ化や実写化が決まってしまい、その時に売った方が高値で売れたと思うと…仕方ないのですが、とても後悔しました。

 

(50代、男)

長年愛用してきた英和辞典を捨てたことを後悔しています。

電子辞書を購入したので、これまで使ってきた大きな英和辞典を捨てたのですが、長年愛用してきた辞書の方が調べやすかったので悔やんでいます。

 

捨てたときのことをシミュレーションしてから、不要なものを処分するべきだと思います。

 

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私の場合。読み返したい本はあったけど

 

私も引っ越しや断捨離を繰り返すたびにたくさんの本を捨ててきました。

それでも、シリーズで揃えた好きな作家の本は、捨てられずにずっと持っていました。

買い揃えるときの気持ちは、好きな作家やシリーズを読破したいというのと、老後の楽しみに財産として残しておこう…という気持ちでした。

モンゴメリ、オルコット、オースティン、宮尾登美子、三浦綾子、立原正秋、あと「風と共に去りぬ」「大草原の小さな家」は何度でも読み返すと思っていました。

英語の学習方法で多読が流行ったときにもペーパーバックをたくさん集めました。

物語や知識は一生の財産のような気がするので、ついついお金もかけてしまいます。

ところが、住まいの方にお金をかけなかったので、本や本棚にカビをはやしてしまったのです。

アレルギー体質なのにカビだらけのものを家の中に置いておくべきではないと判断し、すべて処分することにしました。

その前に、何冊か読み直そうと思ったのですが…

数冊手にとってみたものの、どれも途中で投げ出してしまったんです。

若い頃のように小説に夢中になるということができなくなっていたんですね。英語の勉強もすっかり興味がなくなっていたし。

古い本を後生大事にとっておいても老後の楽しみにはならないのだと悟りました。

30年近く捨てられなかった本たちは売ることもできない傷みようで、まとめてゴミの日に出してしまいました。

スッキリとも寂しいとも違うような、なんだかあっけにとられたような気分を覚えたものです。

 

調べてみると、手に入りにくくなったと思っていた昭和の作家の作品は、文庫の新装版が出たり、キンドルの全集にまとめられたりしていますね。

本当に読み返したくなったら、また縁があるのではないでしょうか。

 

本を保管する方法は?

 

私は、本をあとで読み返すためにとっておくということはやめました。読んだらすぐに捨てるというわけではないですが、収納スペースを決めてあふれない程度にしています。

本を長く置いておくと、焼けや湿気で変色したり、カビが生えたり、ページとページがくっつくなどひどい状態になってしまいます。

チャタテムシやシミ(紙魚という本に付く虫)が出ることだってありますよ。

私はうまく管理ができないズボラなので、長期保管はしないことに決めました。

 

本好きで、家庭で本を保管しておきたいという人は、本が傷んだりカビたりしないように正しく保管するようにしましょう。

本棚に入れっぱなしでは日に焼けたりホコリがたまったりしますし、本と同じ紙であるダンボール箱も湿気に弱いので長期保存には向きません。

本棚の本は、横に重ねずブックエンドなどできちんと立てるようにし、風通しの保てる数にしぼります。日に焼けないようカバーをかけて、定期的にホコリを掃除するようにしましょう。

本棚に入らないものは、専用のプラスチックケースに乾燥剤や防虫剤とともに保管するようにします。

昔の人は、季節の行事として本や着物などを「虫干し」する習慣がありました。

できれば現代でも湿気の少ない晴れた日に本を陰干しし、カビや虫を予防するといいでしょう。

 

本を大事にしようと思うと、服と同じようなメンテナンスが必要だということですね。

 

おわりに

 

本を処分して後悔した体験談をご紹介しました。

私はうまく本を保管できず、カビを生やして捨てることになってしまったので、今後もどんどん断捨離することにします。

老後の楽しみにまた読み返そうと思っていましたが、体力や老眼、メンテナンスの面倒さなどを思うと現実的ではありませんでした。

古い本で電子書籍化されるものも多いので、もう二度と読めないわけでもありません。

体験談で後悔されたみなさんのように、あとで読み返したい、いい状態で売りたい、などの理由で本を捨てたくない場合は、正しい保管方法で大事な本を日光や湿気から守るようにしましょう。