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年末の大掃除、今年こそはバッチリやり遂げたい、と思っていても…なかなか重い腰があがらないってことありませんか?
私は夏生まれだからなのか、冬の寒さに弱いので、特にお風呂場などの水回りの掃除は考えるだけで億劫になります。
最近は、なにも大掃除だからって年末にこだわることなく、春でも夏でもいいじゃないっていう考え方も普通ですよね。私もそう思っています。
でもやっぱり、清々しい気持ちで新年を迎えるために、ひととおりは家中をきれいに整えて一年の汚れを落としておきたいんですよね。
そこで、大掃除を簡単に終わらせるコツとして、いちばんやっかいな水回り(お風呂場、キッチン)の掃除について、少ない労力でピカピカにできる方法をご紹介しますね。
大掃除を簡単にすませるコツは水回りの攻略!
大掃除で特にたいへんに感じて億劫なのは、水回り、つまりお風呂場とキッチンです。
毎日ヘビーに使う場所でもあり、いつのまにか溜まってしまう汚れも水垢・黒カビ・ヌメりなど手強いものが多いんですよね。
ギトギトしつこい油汚れや、触りたくないヌメヌメ、白く固まってしまった水垢などの汚れには毎年泣かされます。
底冷えのする場所で、冷たい水を触りながら長い時間中腰で作業するなんて、はっきりいって苦行。やめたほうがいいです。
私は冷蔵庫と同じ温度の職場で働いていたことがあり、冷えのせいで体を悪くしてしまった経験があるので、家事でそんな目にあうなんて本当にゴメンなんです。
女性はとくに、冷えは大敵です。年末の大掃除だからって、無理をしてはいけません。
そこで、ひたすらゴシゴシとこすったりすることなく、ほったらかしで汚れを落とす方法を使いましょう。
汚れには種類があり、酸性かアルカリ性によって使う薬剤が違います。また、洗剤の他に「時間」と「温度」を効果的に使うことで汚れ落ちを簡単にすることができるのです。
それでは、お風呂とキッチンで「ほったらかし」掃除ができる方法をご紹介していきます。
お風呂の簡単掃除はほったらかしで!
浴室で手強い汚れといえば、水垢とカビです。バスタブは毎日洗っていても、これらのしつこい汚れは後回しにしがちなので、大掃除ではスッキリさせたいですよね。
白く固まってしまった水垢も、黒やピンクにはびこったカビも、手で触ったりゴシゴシこすったりせずにほったらかしで落としましょう。
水垢はクエン酸パックで時間をかける
水垢の正体は、水道水に含まれるミネラルが乾いて固まって残ったものです。こすり落とそうとしてもなかなか落ちないですが、アルカリ性の汚れなので酸に溶ける性質があり、クエン酸水で落とすことができます。
まず、スプレー容器にクエン酸水を作ります。
分量は、水200mlに粉末のクエン酸を小さじ1杯。よく振り混ぜて溶かしましょう。
このスプレーを使って、バスルームの鏡(ウロコ状の白い汚れが水垢です)、ステンレスの蛇口まわり、シャワーヘッドなどの水垢が気になるところにクエン酸パックをします。
キッチンペーパーを載せ、クエン酸スプレーをたっぷりとスプレーします。汚れとクエン酸水がしっかり馴染むように、上からラップをかぶせます。
ラップが丸まったりひっついたりして扱いにくいときは「養生シート(マスカー)」がおすすめです。塗装のときなどにつかう、ポリ袋のような材質のシートにテープがついているもので、ホームセンターで売っています。
クエン酸パックをしたら2時間から一晩ほど放置します。ラップをはずすと汚れがゆるんでいるので、軽くこすって洗い流せばピカピカになりますよ。
カビやヌメリは塩素系漂白剤スプレーで
黒カビ、ピンクカビ(実はカビではなく酵母の一種です)、排水口のぬるぬるドロドロした汚れは、カビキラーなどの塩素系漂白剤のスプレーで退治しましょう。
え?クエン酸ときたら次は重曹じゃないの、と思われるかもしれません。たしかにクエン酸水と重曹を反応させ、泡をブクブクと出して汚れを落とす方法もあります。
日頃そういったナチュラル掃除をされている方も、大掃除のときはカビキラーをおすすめします。クエン酸と重曹の泡では、殺菌効果や漂白効果は期待できないからなんです。
殺菌効果のある洗剤を使わずに水だけで洗ったり、カビをゴシゴシこすったりしてしまうと、カビの胞子をばらまいてしまいます。ここは化学の力で菌を殺すのが正解です。
排水口の髪の毛などを取り除いたら、カビキラーをシュッシュとスプレーして、スポンジでこすったりせずに水で洗い流しましょう。
スプレーしてから放置する時間や、その他の注意点などは製品に書いてある説明を読んできちんと守るようにしてください。
カビ取り剤などの塩素系スプレーと、酸性であるクエン酸は絶対にいっしょに使ってはいけません。「混ぜるな危険」です。有害なガスが発生して命にも関わりますので、くれぐれも気をつけて、必ず別々に作業をするようにしてくださいね。
カビ取りが終わったら、カビ防止のくん煙剤を使っておくと後がラクになりますよ。
キッチンの油汚れの落とし方は?
キッチンもバスルームと同じように水垢がついています。白いこびりつきやなんとなく曇りが気になるステンレスのシンクや蛇口も、クエン酸パックをするとスッキリしますよ。
クレンザーや、よくスポンジについている薄くて固いタワシなどでゴシゴシとこすってしまうと、ステンレスに傷がついてしまいますので要注意です。
私はステンレスのガス台の掃除を夫にまかせたところ、すっかり傷だらけになってツヤがなくなっていまい、悲鳴をあげたことがあります。そうなると取り返しがつきません。
とにかくゴシゴシ磨きはNGです。換気扇などの油汚れも、素材がプラスチックだったり塗装した金属だったりしますので、固いものでこするのは絶対にやめましょう。
ギトギトベタベタした油汚れは、重曹を使うとよく落ちます。重曹はクレンザーのようにも使えますが、水に溶かしてスプレーにしたり、ペースト状にして使うほうがよいです。
油汚れの場所に重曹水パックをしたり、ペーストをたっぷりつけて時間をおき、軽くこすって洗い流します。
水垢はアルカリ性の汚れなので、酸性のクエン酸で落としました。油汚れは酸性の汚れなので、アルカリ性の重曹を使って落とすのです。
重曹よりもアルカリが強いセスキ炭酸ソーダというものもあり、掃除や洗濯などに使う人もいます。ただアルカリが強すぎると素材を傷める可能性も出てきますので、まずは重曹で十分です。
重曹のパワーをアップさせたいときは、温度を味方にします。お湯を使うとアルカリ度が上がりますし、油汚れもゆるんで落ちやすくなりますよ。
さいごに
年末の大掃除は、昔からの行事のひとつで、子供の頃から「するのが当たり前」と思っている人も多いでしょう。
ただ、お風呂場やキッチンなどの水回りの掃除は、気温の高い夏にするほうが適しています。低温では汚れが落ちにくいし、ただでさえ年末の忙しい時に風邪をひいてはたいへんですよね。
もっと念入りな大掃除は暖かくなってからすることにして、最低限の掃除で済ませるのも手だと思います。
クエン酸や重曹を使ったパックや、水で流すだけの塩素系スプレーを使って、簡単に済ませてしまいましょう。
力を入れてこすったり長時間かかりきりになったりすることなく、ピカピカにすることができますよ。