一年の終わりにはきちんと大掃除をして、清々しい気持ちで新年を迎えたいものですよね。
とはいうものの、なかなか取り掛かれないのが年末の大掃除。ただでさえ面倒な「掃除」に「大」がつくのですから、なんだか気負ってしまいます。
家中の念入り掃除だから、順序よく効率よくすすめたいけれど、どこから手を付けていいのかわからない。
今日もやる気が出ないまま、テレビの前に座ったまま時間が過ぎていく…年末に近づくほど忙しいっていうのに。
そんなふうに、気持ちは焦っているのに体が動かない…っていうことありますよね。どうしたらやる気を出して大掃除に取り掛かることができるでしょうか?
実は、大掃除をスムーズにこなすためには、ちょっとしたコツがあるんですよ。
それは、掃除の順番を決めること。
この記事では、大掃除を効率よく進めるための「順番」について、「何から」また「どこから」、どのようにして進めたらいいのかについて書いていきますね。
大掃除のコツは順番にあり?
掃除には、基本的な順番というものがあります。それを守ると、無駄なく短時間で掃除を終えることができるんです。
なかなか重い腰が上がらない大掃除でも、基本の順番通りに行えばスムーズに終わると知っていると、安心して取り掛かることができますよね。
決めた順番通りにひとつ、またひとつ、と作業をこなしていくうちに、だんだんとやる気がでてくるという効果も期待できます。
不思議なもので、やりはじめるとハマっちゃって夢中になることってよくありますよね。
それでは、掃除のルールとしてどんな順番があるのかをご紹介しますね。
上から下に
掃除の基本的な順番として、「上から下に」があります。
ホコリは上から落ちてくるものなので、高いところの掃除からはじめるということです。
たとえば、床の掃除をしたあとに棚の上のホコリを払うと、床にホコリが落ちるのでまた掃除しなければいけなくなりますよね。
大掃除の場合、いつもはやらない高い家具の上なども掃除しますよね。いきなり床に掃除機をかけたりテーブルを拭いたりするのではなく、高いところから低いところへと順に掃除をしていくことを忘れないようにしましょう。
奥から手前に
次に気をつけたい順番は、「奥から手前」です。
これは、先に掃除した場所を踏まないためです。
例えばワックスがけをする場合を想像してみましょう。部屋の入口にワックスを塗ってしまうと、そこを踏まないと奥に進むことができません。足が汚れますし、第一、ワックスが乾く前に踏んでしまったら台無しになってしまいますよね。
雑巾がけをする場合でも、部屋の奥から始めて、だんだんと後ろに下がっていくようにすると、一度拭いたところを踏むことなく、入り口までスムーズにたどり着くことができます。
日頃の掃除機やクイックルワイパーを使う掃除でも、「奥から手前」を意識して習慣づけておくといいですよ。
やる気が出るところから
大掃除は、一年の締めくくりになる大事なお掃除ですから、やる気を出して頑張りたいものです。
やる気を出すためには、掃除をして「きれいになった!」と実感すること。
- 玄関など、散らかりや汚れの目立つところ
- リビングやキッチンなど、使う頻度が高いところ
- ステンレスのシンクや蛇口、ドアノブなど、ピカピカに光るところ
こういう部分を先にきれいにすることで、「頑張ればきれいになる!」と感じてうれしくなり、家中を美しくしたいというモチベーションがアップします。
基本の順番とは違ってしまうかもしれませんが、気持ちって大事ですので。
まずは気になっていたあそこから、えいっとやっつけてみませんか?
大掃除は何からやるとスムーズに進む?
掃除をすすめる基本的な順番は、「上から下」「奥から手前」でしたね。
それは、あくまで、ホコリを払ったり、汚れを拭いたりする「掃除」の順番のこと。
実は、掃除の前にもやることがあり、その順番も大切なのです。
大掃除をスムーズに進めるには、次の順番を守るとうまくいきます。
- 断捨離
- 片付け
- 洗たく
- 掃除
断捨離
ひとつひとつ見ていきますと、まずは断捨離です。
家の中の要らないものを処分して、モノの量を減らしておくと、片付け・掃除がスムーズに運びます。
断捨離というほど大掛かりでなくても、明らかなゴミや、捨てようと思っていたものだけでも捨ててしまうと、ずいぶんスッキリすると思います。
まとまった時間がとれないと今年はもう間に合わないかもしれませんが、これから少しずつでも断捨離を進めておくと、来年の大掃除はラクになると思いますよ。
片付け
次に片付けです。モノが散らかったまま掃除をしようとしても、モノが邪魔になってすばやく掃除ができません。
余計なモノが出ていると、大掃除で舞い上がったホコリをかぶったり、落として壊したりというリスクも出てきます。
掃除の前に、出しっぱなしになっているものを置き場所に戻し、きちんと片付けておきましょう。
網戸の破れや壁紙の剥がれなどの修繕も、片付けの一環として終わらせておくといいですね。
洗たく
洗たくも忘れてはいけないことです。
あとで洗おう、と溜めていた洗濯物はありませんか?寝室や子ども部屋を回って、放置されている洗濯物を集めてみてください。シーツなどの大物やカーテンなども洗いたいですね。
大掃除をしている間に洗濯機を回したり、コインランドリーを利用して洗たくを終わらせましょう。
掃除
最後に掃除です。大掃除の前準備として断捨離・片付け・洗たくを済ませておけば、あとは「上から下」「奥から手前」の順序で、スムーズに掃除が進みます。
この一年で溜まったホコリや汚れをきれいにすることで、家中が清々しく整うでしょう。
大掃除の順番はどの部屋からやると効率がいい?
基本的な掃除の順番、大掃除の前に済ませるとよい作業の順番をお話してきました。
次は、家全体のどこから大掃除を始めればいいのか、効率の良い順番について説明しますね。
家全体を見ても、掃除の順序は「奥から手前」です。玄関から遠いところが「奥」になります。
つまり、庭があるお宅なら庭、ベランダから始めます。次に寝室やリビングなどのうち奥にある部屋から順に続けて、キッチンやお風呂など、最後に玄関でフィニッシュです。
「上から下」を考えれば、1階よりも先に2階です。2階の掃除をして次に階段、そして1階になります。
このように階ごと、部屋ごと、掃除を進める順番を決めておくと、
「まずはどこから始めようかな?」
「次はどの部屋にしようかな?」
と迷う必要がなくなります。
家中の見取り図を簡単に書いて、掃除をする順番の数字を振っておくと、忘れることなくわかりやすいですよ。
まとめ
いきなり大掃除を始めようと思っても、どこから手を付けていいかわからず、やる気が出ない。
そんなときは、することの順番を決めてひとつひとつ片付けていくのがコツです。
順番の決め方は、上から下、奥から手前、などの基本を守りつつ、あなたの「やる気が出る」場所からはじめるといいです。
大掃除前の片付けや洗たくも忘れないで、どの部屋からはじめるかも計画を立てておく。
このようにまず手順を整理しておくと、迷うことなくスムーズに大掃除が行えます。
気になっていた場所がピカピカになり、目に見えて美しくなっていくのは楽しいものです。いちど重い腰を上げれば、あとはテキパキと動けると思いますよ。
大掃除には、一年の穢(けがれ)をはらう、という意味があります。この一年の汚れを落とし、すっきりリフレッシュして、気持ちよく新年を迎えましょう。